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変形性関節症とは
関節は骨と骨のつなぎ目の部分で、それぞれの骨が適当な間隔を保ちながら、いろいろな方向にうまく動くような仕組みになっています。ところが、この仕組みの一部が弱くなったり変形してしまうと、関節のスムーズな動きが失われてしまい、動かすごとに痛みが起こるなどの症状が起こります。変形性関節症はこのような関節の障害で、主にひざの関節や足の付け根の関節(股関節)などに体重のかかる関節に多く起こります。
根気よく治療しましょう
変形性関節症の痛みは長引くことが多いものですが、根気よく治療することによって改善することができます。治療がすぐ結果に結びつかないからといって、あきらめてしまってはいけません。主治医の指導に従って治療を続けることが大切です。
変形性関節症の症状
変形性関節症では、骨と骨の間隔が正常より狭くなったり、位置がずれたりして、痛みなどの症状がおこります。
図はひざ関節の変形が進行する様子を示しています。
日常生活の注意
1.関節に負担をかけない。
2.暮らしの工夫
特にくつ底の固いものは避け、ゴム底のものをはく。膝関節の変形の進行によっては、膝の内側に負担をかけないような靴をしようする。
運動についての注意点
激しいスポーツは避けなければいけませんが、適度な運動は必要です。運動は肥満の改善、循環機能の活性化と、ストレス解消にもつながります。
特に運動によって足の筋力を強化することは、関節へかかる力の一部を筋肉が肩代わりして支え、関節への負担を少なくすることになります。下のような簡単な運動を毎日少しずつ行って筋力強化をはかりましょう。
次の動作を左右それぞれ20回ずつ、1日3回行う。
足をのばし、ひざに力を入れながら爪先をのばし3つ数える。
ひざをしめるようにしながら、爪先をそらし、3つ数える。
できれば次のような運動もやってみましょう。
変形性関節症の患者さまは、関節や膝関節への負担を避けなければなりませんが、この点で適した運動は水泳です。
ただし、あくまでもマイペースで行い、翌日まで疲れの残らないように注意しましょう。
痛みがなくなっても定期診断を受ける
関節は身体を支えたり、さまざまな動きをすることで大きな荷重に耐えています。したがって、治療によって症状が改善したとしても、長い間には、またいろいろな不都合が起きてくる可能性があります。そうした場合に早く対処できるためにも、治療によって痛みがなくなった後でも、定期的に医師の診断を受けるようにしましょう。